診療方針
脳神経内科は聞きなれない診療科ですが、手術以外の脳神経外科診療を行うと考えていただければと思います。そもそも脳神経外科とは脳、脊髄、末梢神経を含むすべての神経系およびそれらに関連する骨、筋肉、血管などの疾病の予防、診断、手術を含む総合的治療、リハビリテーションなどに積極的に関与する医療専門領域です。国民病とも言える脳卒中や頭部外傷などの救急疾患、または脳腫瘍に加え、脊椎脊髄、末梢神経などの病気が対象です。このうちの脳神経外科手術以外の予防、診断、内科的治療、パーキンソン病の治療、リハビリテーションなどを行いたいと考えております。
診療内容
脳神経内科の診療内容は、(1)脳卒中診療、(2)神経救急、(3)神経放射線診断、(4)老年神経診療と大きく4つの柱に分けられます。
(1)の脳卒中、つまり脳梗塞、脳出血などの診療です。脳卒中は実は非手術的治療の症例が多く、十分に当科で対応しております。もちろん手術が必要な症例に対しては迅速に脳神経外科と連携していきます。脳卒中の慢性期治療、リハビリテーション、再発予防などにおいても当科で果たすべき役割が大きいと考えています。
(2)の神経救急は聞きなれない言葉ですが、「急に意識を無くした」「めまいで動けなくなった」「事故で頭部を打撲した」といった症例です。これらに対して脳の専門医として初療から関わっております。
(3)の神経放射線診断は、わかりやすく言えば頭部CTやMRIなどの診断です。
当院では最新のヘリカルCTと3テスラの高磁場MRIを備えており、十分な診断を行える環境にあります。
(4)の老年神経診療は、高齢者の意識消失発作や認知症、せん妄などの診療です。ご承知の通り、この分野は近年症例数が激増しております。当科としても可能な限り関わって行きたいと考えております。
以上が当科での診療範囲です。専門的知識と診療技術を持って、地域医療に貢献したいと考えております。