当院では2022年4月より手術支援ロボット ダビンチを用いて直腸癌に対する手術を保険診療で開始致しました。そこで大腸癌に対する手術治療とロボット手術の利点をご紹介致します。
開腹手術
お腹を大きく切開して、直接目で見て手で触って手術を行います。腹腔鏡手術、ロボット手術が困難な患者さんに対して行っております。傷口は大きくなりますが、手術時間が短く、あらゆる病変に対処できます。
反面出血量、術後在院日数、術後の痛みなどが多くなる傾向があります。
腹腔鏡手術
お腹の中を炭酸ガスで膨らませ、小さな傷口からカメラ、鉗子を挿入してモニターの画像を見ながら手術を行います。
鮮明な拡大画像で細かな解剖を確認しながら手術を行うことができ、術後の痛みや出血量、在院日数が短くなり、より負担の少ない手術になっております。デメリットとして開腹手術より手術時間が長く、深部での操作では手ぶれが大きくなるなど開腹手術よりも技術的に難しい手術とされております。当院では日本内視鏡外科学会技術認定医(大腸)を含むチームで安全に手術を行っております。