はじめに
令和6年より紹介受診重点医療機関となり、初回の受診には紹介状を必要とするようになりました。 医療資源を効率的に利用し国民医療費を抑制する目的で、クリニックと病院との役割分担を進める国の指導による措置です。
当院には各種高度医療機器がありますので、かかりつけのクリニックでは出来ない検査を当院に依頼していただければ、可能な限り迅速に対応させていただきます。
例えば、小児喘息の診断・治療効果の判定には、呼気NO(一酸化窒素)濃度の測定や、精密な肺機能検査が大変参考になります。かかりつけの先生に「呼気NO検査の依頼」「肺機能の依頼」と紹介状に記載していただくだけで結構です。
紹介状がない場合は、初診時に選定療養費として税込み7,700円が保険外で必要になりますのでご注意ください。大変心苦しいのですが価格も国の指導によるものなので御理解いただきたく存じます。乳児検診・予防接種には選定療養費は必要ありません。
子供の病気で最も多い「感染症」
受診前・受診時に発熱がある場合は事前にお申し出下さい。1階のプレハブで感染症の迅速検査を行います。新型コロナ抗原が陰性の場合は、本館2階の小児科にご案内いたします。小児科待合室で新型コロナの院内感染を生じないための対策ですので、ご理解ご協力をお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症を含め、多くの感染症が外来で治療可能です。経口摂取が出来ない、呼吸困難があるなどの場合は、入院の上適切な治療を行います。小さなお子様の場合は、保護者様の付き添いをお願いしております。
ガイドラインの進歩でコントロールがよくなった「気管支喘息」
近年ガイドラインの進歩に伴い、重症の気管支喘息の患者様は著しく減っています。しかし、軽症の気管支喘息の患者様は減ってはいない印象があります。軽症であっても肺機能が低下した状態で大人になってしまえば生涯に渡って悪影響を残すことになります。当院では、喘息を完全に治して(肺機能が100%で)大人になっていただくことを目標にして、喘息の早期発見・早期治療に力を入れています。
一般外来でも対応しますが、定期的に効率よく通院していただくための喘息専門外来(予約制)もご利用ください。
湿疹や蕁麻疹・・・食物アレルギーかも?
乳幼児の湿疹、痒くてグズッたりしてかわいそうですね。もしかしたら、アレルギーかも知れません。ご心配な方は、かかりつけの先生にアレルギー検査をお願いしてみましょう。クリニックでは、小さなお子様の採血を行っていないところもあります。その場合は「アレルギー検査の依頼」とだけ記した紹介状を書いて頂いてください。検査だけの受診でも結構です。結果は紹介元のクリニックに送付することもできます。
全身性の紅斑や蕁麻疹に呼吸苦や咳込み、嘔吐・腹痛、意識減弱などが重なる場合(アナフィラキシー)は、直ちに処置が必要ですので、迷わず救急車を依頼してください。
早く原因を究明しましょう「低身長」
「ほかの子より背が低いみたい」と気になっている方、もし成長ホルモンの分泌が少ないのであれば、早く治療を開始したほうがより大きな伸びが期待できます。かかりつけの先生に、「低身長精査の依頼」の紹介状を書いていただいてください。特にー2SDを下回っている方は早めの検査をお勧めします。「成長ホルモン分泌不全性低身長症」以外の低身長をきたす疾患の除外も必要です。
近年相談を受けることが多くなりました「自律神経失調症・起立性調節障害」
立ち眩みがする、朝起きられない、頭痛・腹痛がする、気持ちが悪い等の訴えがあるお子様が増えているようです。生活習慣の問題(メディアに接する時間が長い、就寝時間が遅い、部活がハードで疲労が蓄積している等)が原因である場合が多いのですが、まれに病気が隠れている場合がありますので、頭部MRIや起立テスト、血液検査など必要な各種検査を行ってご安心いただくようにしております。
学校検診で病院受診を勧められた方
尿検査・心電図検査・心エコーなど基本的な検査を行い、経過観察を行います。高度な専門的治療を必要とする疾患に対しては、疾患に応じて適切な専門医をご紹介させていただいております。
予防接種・乳児検診外来
予防接種は月曜から金曜日、乳児検診は月・火・水・金曜日に行っています。予約が必要ですのでお問い合わせください。
なお、選定療養費は必要ありませんのでご安心ください。
(インフルエンザワクチンは土曜日を含め一般外来でも接種します。)